Photoshopキラーと評判の画像処理ソフトGimpだが、Mac OS X上においてはX Window Systemに依存してきた。
かくいう私はMacBook移行時にX Window環境を整えたこともあり、X Window上でGimpを使用している。日本語を扱うために少々設定に手を加えたところもあるが、一旦整備してしまえば非常に快適だ。
さて。
そのGimpに、(非公式ながら)Aqua Nativeのパッケージがあると言うことでテストしてみた(配布元:http://gimp-app.sourceforge.net/)
まず日本語が化けるので、トラックバックさせていただいているBlog(http://blog.kim-koubou.com/?eid=708900)を参考にgtkrcを編集する。
v2.6の場合は、./Contents/Resources/share/gimp/2.0/themes/Defaults/gtkrcの側にfont_name=の設定がないため
39行目当たりの空行にでも
font_name = "osaka 12"
を適当に追加する必要がある。また、./Contents/Resources/share/gimp/2.0/themes/Smallフォルダ内のgtkrcには、
font_name="sans 11"
があるため、"osaka 11"あたりに変更すればいい。
これで日本語が化けて表示することはなくなる。
以下は2.4と2.6を試した雑感。
なお、2.6はまだ「experimental」なリリースであり、今後不具合については改善される可能性が高いであることを断っておく。
先に結論から述べると、kinput2のインストールおよび日本語表示の設定をクリアしたX Window版で十分である。
まず2.4、2.6共通の問題として、日本語が化けることはなくなったものの、入力に日本語を使うことが出来ない。
正確に言うと、IMEの状態に関わらず英語モードでの入力を強制される。
これを言い出すと「X Window版でも標準じゃあ日本語入力できないだろう」とおしかりを受けそうだが、X版はそれなりに手を打てば日本語入力も可能だ。
そのほか、フォント選択ダイアログがない(フォント名を自分で入力しないといけない)のも致命的といえる。
また、2.6ではGtkの調整がうまくいっていないのか、以下のような不具合も散見された。
・メニュー上にMac-likeなCommandキーを用いるキーボードショートカットが表示されているものの動作せず、実際にはGimp通常のCtrlキーを用いるショートカットが動作する。
・サーバーの不調でスクリーンショットが提示できず説明しにくいが、テキストボックスやボタンの枠が表示されず、ウインドウ内に同化してしまっているため非常に扱いづらい。
・各種パレットが常に最前面に表示されることや、逆にダイアログウインドウが背面に表示されるなど、ウインドウ管理がうまくいっていない。
2.6については先述したようにまだexperimental段階であるから上記の不具合については解消されるであろう(2.4では発生しない)が、日本語の扱いが向上しない限りは国内ユーザーの常用には厳しいものがあると思われる。
そういえば現在使用しているGimpは2.4系列だったので、2.6にアップデートしようとしたところ、お世話になってきたパッケージ
http://darwingimp.sourceforge.net/
での(事実上の)開発終了がアナウンスされていた。
2.6系列へは
http://sourceforge.net/projects/gimponosx
にて公開されているパッケージの使用を薦める旨があったため、移行することにした。
何か不具合があればまた記事にしようと思う。
#そうだよ!ブログ立てた本当の理由はこういう記事が書きたかったことなんだよ!
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